【調査概要】

調査テーマ :「親に聞いた、子供からのカミングアウト」に関する調査

調査地域  :全国46都道府県(※山梨県は回答なし)

調査対象  :30~59歳の男性 285名、女性281名、計566名

調査期間  :2016年8月8日〜8月11日

調査方法  :インターネット調査

子供からのカミングアウト、約半数が前向きに受け入れる姿勢を回答

毎年10月11日は「カミングアウトデー」とされており、自身の性的指向性自認をカミングアウトしたレズビアンゲイバイセクシャルトランスジェンダーLGBT)の人々を祝い、人々の認識向上を目的とした記念日として、世界中のLGBTコミュニティで祝典などが行われています。

そこで今回LGBTマーケティングラボでは、LGBT当事者にとって最も身近な存在である「親」に向け、「もしも自分の子供にカミングアウトされたら?」というテーマで、日本全国47都道府県でインターネットアンケート調査を実施しました。

株式会社LGBT総合研究所の2016年調査によると、現在日本では約12人に1人、約8.0%がLGBTに該当するといわれています。各都市や企業でLGBTに対する取り組みが動きを見せる中、今回の調査では、実際に自分の子供からカミングアウトされたとき親としては受け入れられるのか?その実態を調査しました。

Q1:もしも、自分の子供からLGBTだとカミングアウトされたらどう思いますか?

好意的に受け入れる 4.9%
驚くがすぐに受け入れる 18.4%
時間をかければ受け入れられる 27%
受け入れたくないが、しょうがないので受け入れる 38.9%
断固として受け入れられない 10.8%

※回答数=566

前向きに受け入れる姿勢が約5割

もしも子供からカミングアウトされたらどう思うか(すでにされている場合、どう思ったか)の回答に関しては、

「好意的に受け入れる」が4.9%、

「驚くがすぐに受け入れる」が18.4%、

「時間をかければ受け入れられる」が27%と、

前向きに受け入れる姿勢を見せたのが50.3%とほぼ半数という結果になりました。

 

反対に、自分の子供であっても前向きな姿勢ではない

「受け入れたくないが、しょうがないので受け入れる」が38.9%、

「断固として受け入れられない」が10.8%という結果となりました。

自分の子供がLGBTであることをカミングアウトした時、親として受け入れるか受け入れられないか、次の質問からその理由を調査しました。

Q2:Q1で「受け入れられる」と回答した理由は何ですか?

ニュースなどで色々なセクシュアリティがあると知っているから 42.6%
友人・知人などで当事者が周りにいるから 6.3%
そうじゃないかと思ってLGBTについて調べていたから 3.2%
世の中のほうが遅れていると思っているから 5.0%
親の意思で変わるわけではないから 61.2%
面白そうだから 1.4%
セクシュアリティが何かはどうでもいいから 6.3%
時代の流れだと思うから 15.6%
その他 1.0%

※回答数=505 (複数選択回答)

企業や自治体の取り組みが認知度を上げているという結果に

受け入れる理由についての最も多い回答は「親の意思で変わるわけではないから」という本人の意思を尊重する意見でした。

続いて多かったのが、「ニュースなどでいろいろなセクシュアリティがあると知っているから」という回答です。

これは各都市や企業の取り組みがニュースなどで取り上げられることで、LGBTに対する理解が深まり、セクシュアリティについて正しく認識されることで、許容度が高まったと考えられます。

Q3: Q1で「受け入れられない」と回答した理由は何ですか?

病気だと思っているから 21.3%
恥ずべきことだと思うから 29.5%
子供がいじめられそうだから 9.8%
孫ができないから 9.8%
法律で認められていないから 9.8%
一時的な気の迷いだから 13.1%
気持ち悪いから 26.2%
この先苦労しそうだから 50.8%

※回答数=61 (複数選択回答)

受け入れられないと回答した理由を見てみると、

「病気だと思っているから」

「恥ずべきことだと思っているから」

「一時的な気の迷いだから」

といった、LGBTについての理解や知識がないゆえの回答がQ3全体回答数の約8割となりました。

今後のダイバーシティ社会を担う子供世代が活躍するために

今回の調査により、子供からのカミングアウトを“受け入れる親”と“受け入れられない親”の違いに影響することの1つとして、LGBTに関する理解度に差があることがわかりました。

昨今LGBTに関するニュースや企業の取り組みが活発になっていますが、まだまだセクシュアリティについて間違えた認識を持っている人がいることも事実です。今後日本ではますますダイバーシティの実現に向けて動きが出てくることが考えられます。LGBTマーケティングラボ(株式会社レティビー)では、今後のダイバーシティ社会を担う子供世代が活躍するためには、セクシュアリティにとらわれない環境を用意すること、日本人の12人に1人(クラスで3〜4人)と言われているLGBTへの正しい理解を深めることが必要不可欠だと考えています。